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【マーケティング資格】ネットマーケティング検定体験記。実際に感じた難易度や勉強時間について。

2023.07.28 金

【マーケティング資格】ネットマーケティング検定体験記。実際に感じた難易度や勉強時間について。

ネットマーケティングってそもそも何?

受験前はその言葉の意味さえ分からない状態だった私。

そんな私でも、無事に合格まで辿り着きました!

 

ネットマーケティング検定に少しでも興味を持っている方必見!

どんな資格なのか? 勉強法は? 難易度は?
取得することでどのようなメリットがある?

などを解説していきます。

 

受験に至るまでの経緯

私には受験を決意する決め手となった出来事がありました。

弊社のコーポレートサイトをリニューアルした際、
Web制作会社様とのキックオフミーティングに参加したときのこと…

 

普段は紙媒体に携わるお仕事をしているので、正直Web知識は皆無の状態でした。
能天気に打ち合わせに突入した私。

なんと最初から最後まで専門用語の嵐で、なーーんにも理解ができなかったのです!

あれよあれよという間に話が進んでしまい、
引っかかった言葉を途中で調べたりしていたら完全においてきぼりになりました。
(制作会社の方と弊社Web担当との間では、もはや母国語のようなあたりまえ感で会話が進行している)

 

こんなに何も知らないままなのまずいんじゃない…?
最近は色々なことがデジタル化していってるし…
いつか自分のお仕事にも支障が出てくるのでは…?

 

ようやく危機感というものが芽生え、
このとき初めてネットマーケティング検定という資格に興味を持ちました。
(社内では以前から取得が推奨されていたのですが本当に全く興味がなかった)

 

ネットマーケティング検定公式サイト の説明によると、
受験時の評価項目は以下の4点。

    • ファシリテート能力

社内各部門との調整、外部のWeb制作会社やシステム開発会社との連携方法など

    • Webに関する知識や技術

Webサイトの構築、運用方法、EC機能の実装方法など

    • ネットマーケティングに関する知識

集客、プロモーション、サポート等の基本手法

    • 経営戦略と連動したWebブランディング能力

顧客、社会、市場と自社との結び付け方

半分くらい何言ってるか分かんないけど
求めてるものが学べそうな感じは伝わってきた!

受けてやろうじゃない! ネットマーケティング検定!!

 

ネットマーケティング検定の申し込み方法は?

検定の申し込み方法は?

いざ受験を決意したら、まずは検定の申し込みです。

ネットマーケティング検定は下記のサイトから申し込みを受け付けています。

 

個人の方(全国一斉試験)の場合

https://www.sikaku.gr.jp/nm/individual/index.html

 

企業・団体の方(団体受験)の場合※

https://www.sikaku.gr.jp/nm/group/index.html

※私は個人での受験でしたので、団体での申し込みは未体験のためここでは省略します。
団体での受験を予定されている場合の申し込み方法・試験方法については
上記公式サイトにて詳細をご確認ください。

 

試験概要

試験方式 全国一斉試験
試験日程 年2回(例年7月と2月)
試験時間帯 10:00~12:00(左記の任意の時間帯から開始可)※
試験時間 80分
問題数 40問(基本問題30問+事例問題10問)
解答形式 択一選択式(4択)
合格基準 得点率70%以上
受験料 6,000円
※自分が試験を開始した時刻から80分間の計測が始まります。
(例:11:00から試験を開始した場合、試験終了時刻は12:20)

 

個人受験の場合、試験方法はリモートWebテスト一択となっています。

簡単に言うと、試験会場にみんなが集まるタイプの試験ではなく、
おうちなどで通信環境を自分で整えて遠隔で受験する、ということですね。

リモートWebテストの詳細については ▶︎▶︎こちら

 

必要な機材や推奨環境をあらかじめ確認の上、受験の申し込みをしましょう。

また、在宅での受験が難しいという方にも朗報なQ&Aを発見しました。

Q.ネットカフェやレンタルスペースでも受験できますか。

A.完全な個室であれば受験可能です。周囲に他の人がいるオープンスペースや、
左右に仕切りはあるものの天井部分が空いている半個室型スペースなどでは
受験いただけません。

上記のような環境での受験も視野に入れることができます。

また、申し込みには サーティファイ 資格受付ONLINE に会員登録が必要となります。

 

勉強に必要なものは?

申し込みまで終わったらいよいよ勉強開始!

ネットマーケティング初心者の自分は一体何冊の問題集やテキストを買ったらいいのよ…
と、最初は思っていましたが
結論から言うと、公式テキストと無料でお取り寄せできるサンプル問題のみで乗り切りました。※

公式テキスト

※受験日が2023年2月だったため第3版の公式テキストを使用して学習しましたが、
2023年3月に改訂版第4版が発売されています。
これから受験を控えている方は最新テキストである第4版の購入をおすすめします。※公式テキストには付録として過去問1回分が掲載されています。
上記のサンプル問題については こちら から無料で入手できます。

対応教材の紹介については ▶︎▶︎こちら

 

公式テキストの他に過去問題集なども発売されているようです。

公式テキストのみの学習では不安な方は過去問も一緒に購入すると良いかもしれません。

 

準備期間の目安は?

気になる想定学習時間ですが、
公式によると目安は15時間と書いてあります。

この15時間をどのくらいの期間で消化するかは人それぞれだと思いますが、
個人的には体感3週間くらい勉強していたように感じます。

というのも、基本的に行き帰りの通勤電車の中や休憩時間など
スキマ時間を見つけて勉強していたので
ガッツリ勉強の時間を設けて…って感じでも無かったのです。

それらを合計したら15時間くらいの計算になるのかというと
やはりもう少しかかったようにも思います。

私の学習ペースでは後半で慌てて詰め込んだ部分が出てきたりもしました。

後半に余裕を持たせるためにも
1ヶ月前くらいからコツコツ準備を始めるのが理想です。

次項で詳しい勉強スケジュールについて紹介していきます。

 

勉強時間と学習内容

勉強方法や勉強時間は?

ネットマーケティング検定の公式サイト内には、有難いことに
想定学習時間モデルカリキュラム なるものがPDFで用意されています。

学習時間15時間想定で全12章ある内容を網羅していくわけです。

私は当初このモデルカリキュラムに沿って1日1時間
全15日間でテキスト1周を目指そう、と考えていました。

これが試験3週間前です。(すでにスケジュールの見通しがカツカツの香り…)

 

お仕事やプライベートの予定と並行しながらの学習のため
やはり少しずつズレが生じ、
結果的に20日間くらいで1周できました。
(このときすでに試験2日前。笑)

1ヶ月前くらいから学習を始めていれば
このスケジュールが押していく焦りをもうちょっと緩和できただろうなぁとしみじみ思います。

 

勉強場所は先述の通り、主に通勤の往復電車の中
時間に余裕ができた時は会社の昼休みの時間。

夜寝る前は本当に気が向いたらちょっとだけ読んでそのまま…(zzZ)
と、スキマ時間コツコツ型で進めました。

 

時間が日々まばらな上、頭が毎回リセットされてしまうので
「前に読んだところはどんな内容だったっけ…」と引き返したりすることもしばしば。

まとめてガッツリ勉強時間を取る学習法が向いている方はもう少し
時間を短縮できるかもしれません。

 

ただコツコツタイプの良いところは、毎日1回はテキストに触れるので
最終的に記憶への定着が安定していたように感じました。

選択問題とはいえ、内容を理解していなければ正誤判断ができない問題も多いので、
テキスト全体を通して繋がりを理解しておく必要があります。

引き返しながらコツコツ進める方法は私には合っていました。

 

テキスト1周後の試験2日前
付録の過去問を解く→答え合わせ→間違えたり記憶の定着があやしかったり、な部分を読み直しました。

そしていよいよ前日
サンプル試験問題を解く→答え合わせ→間違えたり記憶の(以下略)
といった感じで問題の雰囲気に慣れつつ
試験時間である80分もしっかりタイマーで計測して問題を解きました!

全体の見直しの時間が多少とれるくらいのスピード感で解き終えることができたので
安心したのを覚えています。

 

学習内容についてのアドバイス

勉強の仕方としては、何を隠そう私は蛍光マーカー大好き人間。

重要そうな用語・事象等にアンダーラインを引きながら進めました。

ふふふ…お気づきの方もいるでしょう…
このブログもすでにアンダーラインだらけだということに…

 

テキスト内に解説がない知らない用語
(マーケティングを学んでいる人なら知ってて当然だから解説がないんだ…と勝手に思っている)
はそのままにせず、付箋を貼っておいてあとで意味を調べたりしました。

 

また、人によって学習する章ごとの難易度に差が出ると私は思っています。

普段から外注管理をされている方、SNSをよく使っている方、
インターネット・Web関連の技術職に就いている方、著作権などに詳しい方etc…
さまざまいらっしゃるかと思います。

すぐ頭に入ってくる章や、逆にまったくの素人で初めて聞く単語ばかりの章、
章によって得意不得意が出てくるかと思いますので
苦手なところは理解できるまで何度も読み返しましょう。

 

私は例のミーティングでまったく理解不能だった箇所が学習中に登場し、
「あ〜〜これのこと言ってたのか〜〜」
と腑に落ちたのが気持ち良かったです。

さて、ここからはいよいよ試験編です。

 

受験の準備と心構え

受験前の心構え

試験前日。

ここまできてしまったら今から何かを詰め込むのはやめましょう^^

内容を暗記するというよりは
内容をいかにちゃんと読み込めているか
がポイントだと私は思います。

コツコツ勉強を進めていたならあとは自分を信ずるのみ。

どんな問題が来るのかも運次第ですので
次の日に備えてはやめに寝る! これ一択です。

私は試験が終わったら
自分へのご褒美にどこの居酒屋でおいしいお酒を飲むかとか考えてました。

 

受験の準備

また前日に必ずすべき大切なことがもうひとつ。(むしろ前日のメインはこれ。)
次の日のリモートWebテストに向けて受験環境を整えること!

試験概要 でも述べた リモートWebテスト概要 を熟読し、
試験当日使用する部屋の片付けや機器のセッティングを行いました。

申し込み時に登録した 資格受付ONLINE マイページ内の
『Webテスト受験方法』でも詳細を確認できます。

 

ちなみにその日は真冬だったので、絶対にエアコンのついてる部屋じゃないと終わる…
と思っていました。

家で唯一エアコンがついているリビングで受験ができるようセッティングを開始。

 

周りに置いてあるもので失格判断されないように念入りに片付け、
PCがコンセントに届く範囲にデスクが置けるよう調整しました。

PCの充電が無くなり、電源が受験中に落ちてしまってもテストは続行されます。

コンセントは必須だと思ったほうが良いでしょう。

リモートWebテストでは、公平・公正な試験実施のため、
カメラとマイクにより受験状況を記録し、AIと人の目によって不正行為をチェックします。

といった内容の注意事項があります。
AIで認識するなんてすごいですよね(感心)。

以下、それに対してこんなQ&Aがありました。

Q.「AIによる不正検知」がされたら、即失格になるのですか。

A.「AIによる不正検知」がされても、即失格となるわけではありません。
検知情報をもとに人の目による入念な確認を経て、最終的な不正判定がなされます。
また、その過程で受験者本人に状況確認のご連絡を差し上げる場合があります。

試験中 2つのカメラと4つのAIで不正指数を算出・不正の疑いを検知
試験直後~ 数日間 AIの検知をもとに人の目で映像・音声のチェック(一次判断)
数日後 さらに別の人の目で映像・音声のチェック(二次判断)
結果発表前 最終判定会議で有効・無効を判定

仮に感知されてしまってもすぐに失格とはならないようです。

とはいえ疑わしいと思われてしまうようなことは極力避けたいところ。

前日は勉強よりもとにかく禁止事項や、不正行為とされてしまう事象の確認、
失格となる行為について念入りにチェックしていきました。

環境準備

私の受験時のセッティング例

 

受験当日の様子と結果

受験日の様子と難易度

試験当日。

リモートWebテストは今回が初めてなので
もはや試験がどうこうよりも自分の周囲に失格になるような何かがないか心配でずっとソワソワしていました。

受験者以外の人がいない、完全な個室を用意してください。

といった注意事項もありますので、
同居人がいらっしゃる方は別室で待機、または一時的に外出していただく
配慮してもらう必要があります。

 

私も同居人が居ますので
「絶対声出さないでね! 入ってくるのも禁止だから!
トイレ行くためにリビング横切るのもダメだから今のうちに済ませてきて!」
と散々な無茶振りを強いていました。

 

もちろん自分自身も、試験開始後に席を立つ、飲食する、トイレに行く等ができなくなるので
おなかが突然痛くなったりしませんように…と祈るばかり。

 

いよいよ試験開始!

問題の難易度についての正直な感想は
「公式テキストさえちゃんと読んでいれば解ける」
これに尽きます。

時々紛らわしい選択肢も混じっていますが、
消去法で明らかに違う回答は消していける感じでした。

「どっちだ…」と最終的な2択で迷う問題が多少あったので
そういう箇所は理解不足だったな、とちょっぴり後悔。

 

全40問の正答率70%で合格ですので
28問正解すれば7割に到達する計算になります。

逆に言えば12問は最悪間違えても大丈夫…と
自分に言い聞かせながら試験を受けました。

結果はいかに。。。

 

受験結果と実務への影響

公式では約1ヶ月後に合否確定と書かれていましたが
2週間と少しで試験結果が出ました。

資格受付ONLINE マイページにて合否の確認ができるようになります。

 

結果は合格! 正答率80%でした。

正直自信がなかった解答箇所がいくつかあったので
落ちてるんじゃないか…と結果が出るまで落ち着かない毎日を過ごしていました。

もっとはやく勉強を始めていれば自信満々で結果待ちができたのかな〜(まだ言ってる)

試験終了後も気が気でなかったのでようやく美味しくお酒が飲めました。

 

その後、社内で行われるWeb関連の会議等で
知識的にも技術的にも理解できることが大幅に増えました。

自社オウンドメディアの運用やWebサーバ管理について、ネット上の著作権などの法律関連等、
いままで意識したこともなかった分野の知識が付いたことで、
専門の方々との会話に参加したり、意見したりができるようになりました。

 

まとめ

日々インターネットが進化する現代。

今回のネットマーケティング検定を受験できたことは結果としてとても良いものでした。

しっかりテキストを読み込むことができれば
スキマ時間の勉強でも十分合格できます。
気になっている方はぜひ受験してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

Urara

タクトシステムの制作スタッフです。 ふだんはカタログ・パンフレット制作をしていますが、 昨今のデジタル化に伴いWeb関係のお仕事にも興味が湧いてきました。 休日はおふとんとなかよしです。よろしくお願いします。

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